RIZAPグループ(2928)2026年3月期決算を読む――営業利益は約6倍・復配へ、それでも株価が動かない理由

RIZAPグループ(2928)2026年3月期決算を読む――営業利益は約6倍・復配へ、それでも株価が動かない理由 2928 RIZAP G

chocoZAP(チョコザップ)で会員数を一気に伸ばしたRIZAPグループ。2026年5月14日に発表された2026年3月期の本決算は、営業利益が前期比約6倍の110億円、そして1株67銭の復配という内容でした。一方で株価は2024年につけた高値から大きく水を空けられたまま。決算の中身と株価の「温度差」を、業績・株価データの両面から読み解きます。

※本記事はデータに基づきAIで作成した情報解説であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。


1. 2026年3月期決算サマリー

2026年5月14日に開示された本決算(IFRS・連結)の要点は次の通りです。

指標2026年3月期2025年3月期前期比
売上収益1,672.6億円1,710.9億円△2.2%
営業利益110.9億円18.8億円+488.9%
税引前利益81.3億円△15.0億円黒字転換
親会社帰属当期利益14.4億円2.6億円+445.5%
営業利益率6.6%1.1%+5.5pt
1株当たり利益(EPS)2.41円0.45円+435%
1株当たり配当0円67銭(復配)0円00銭

ひとことで言えば、「増収は止まったが、利益が急回復した」決算です。売上はわずかに減ったにもかかわらず、営業利益は約6倍に膨らみ、営業利益率は1.1%→6.6%へと大きく改善しました。


2. 「拡大」から「収益性」へ――業績トレンドの転換

過去3期の業績を並べると、RIZAPの戦略転換がはっきり見えてきます。

業績推移
  • 2024年3月期:売上1,663億円、営業損益は▲6億円の赤字。chocoZAPの急拡大に伴う先行投資(店舗・設備・マシン)が重く、純損益は▲43億円。
  • 2025年3月期:売上1,711億円、営業利益+19億円と黒字転換。
  • 2026年3月期:売上は1,673億円とほぼ横ばい(微減)ながら、営業利益は110億円へ急増。

注目すべきは、売上の伸びが止まったタイミングで利益が跳ねた点です。会員獲得のための出店・販促を一巡させ、既存店の稼働とコスト効率の改善が利益に乗ってきた――いわば「アクセルからブレーキ・ハンドルへ」の局面に入ったことを示しています。

なお、親会社帰属の当期利益(14.4億円)は営業利益の伸びほどは増えていません。これは一部子会社を非継続事業に分類するなど一過性の会計処理が影響したためで、本業の稼ぐ力=営業利益の改善幅が今期の主役です。


3. 6期ぶりの復配――株主還元の再開

業績回復を受けて、RIZAPは1株当たり67銭の配当(復配)を決定しました(基準日2026年3月31日、効力発生日2026年6月29日、配当総額399百万円)。前期は無配だったため、株主還元の再開は業績への自信を示すシグナルと受け取れます。配当性向はまだ低水準ですが、「赤字→黒字→還元」という回復ステップを一歩進めた格好です。


4. 2027年3月期に向けて発表された動き(決算説明会より)

同日の決算説明会では、RIZAPは2027年3月期を「チョコザップ第2章」と位置づけ、150億円規模の成長投資で再成長に踏み出す方針を打ち出しました。主な施策は次の通りです。

  • 出店の再加速(直営+FCの二刀流):国内8,000店舗を見据え、新規出店を本格再開。過疎エリア含む空白地(最大350店舗)や女性専用店舗(最大300店舗)など、国内で最大650店舗の出店余地を提示。
  • 全店舗リニューアル:マシン・サービス・空間を全面刷新し、女性・中級者・運動無関心層まで対象を拡大。フィットネス参加率を現状の4.5%から20%へ引き上げる構想。
  • 海外展開の加速:日本比2.5倍の収益力という香港を成功モデルに、台湾を含めアジアで今期最大150店舗を出店。アジアNo.1チェーンを目指す。
  • 「DXからAXへ」:AI×IoT×アプリによる「AI店長」など、無人運営エコシステムの高度化。
  • 選択と集中:成長領域へ投資する一方、低成長・低収益分野は効率化や事業売却も検討。
  • 株主還元の3本柱:①配当(8期ぶり復配)②自己株式取得(割安水準での自社株買いによる資本効率向上)③株主優待。

ポイントは、収益性を確立した今期を土台に、再び「出店・会員拡大」のアクセルを踏み直すという構図です。前期までの「ブレーキ(投資抑制)」局面から、収益を伴った再成長フェーズへ移ろうとしています。


5. 2027年3月期の業績予想

会社が示した2027年3月期の通期予想は以下の通りです(IFRS・連結)。出店数やリニューアル投資額の変動を見込み、利益はレンジで提示されています。

指標2027年3月期(予想)2026年3月期(実績)増減
売上収益1,800億円1,672.6億円+7.6%(増収再開)
営業利益120〜160億円110.9億円+8.2〜+44.3%
親会社帰属当期利益40〜60億円14.4億円+177.7〜+316.6%
1株当たり利益(EPS)6.70〜10.06円2.41円大幅増
1株当たり配当1.34〜2.01円0.67円増配予想(配当性向20%)

注目点は3つです。

  1. 増収の再開:横ばいだった売上が+7.6%と再び伸びる計画。今期決算で残った「減収」という弱点に、来期予想で答えを出しに来た形です。
  2. 過去最高益への挑戦:営業利益はレンジ下限でも今期超え。上振れれば160億円と過去最高水準を更新する見通し。
  3. 増配予想:配当を0.67円→1.34〜2.01円へ。還元姿勢の強化を明確にしています(※2027年3月期の配当予想は2026年5月26日付の訂正で上限が1.84円→2.01円に修正されました)。

一方で、レンジ予想は成長投資の規模次第で利益が振れることの裏返しでもあり、出店とリニューアル投資をどこまで利益と両立できるかが達成のカギになります。


6. 株価はどう動いてきたか

ここからはテクニカル(株価)の視点です。RIZAP(2928、札証アンビシャス上場)の2023年以降の値動きを見てみましょう。

株価推移

ストーリーは大きく3つの局面に分かれます。

  1. 2023年後半〜2024年初:chocoZAP期待で急騰 2023年初に139円だった株価は、chocoZAPの会員数拡大が話題となるなかで急騰し、2024年3月には高値555円をつけました。出来高も急膨張しており、典型的な「期待先行」の相場でした。
  2. 2024年〜2025年:実態が追いつかず調整 先行投資による赤字が嫌気され、株価は高値から半値以下へ。75日移動平均線を割り込んだまま、ゆるやかな下落トレンドが続きました。
  3. 2025年〜直近:200円前後でこう着 業績は黒字転換・利益拡大へと向かったにもかかわらず、株価は190〜260円程度のレンジでもみ合い。直近(2026年5月29日)の終値は200円です。

7. 業績改善と株価の「温度差」をどう読むか(統合考察)

ここが今回の決算でもっとも興味深い点です。

  • 業績:営業利益は過去最高水準(+488.9%)、復配も実現。ファンダメンタルズは明確に改善。
  • 株価:高値555円から200円前後へ低迷したまま、決算後も大きくは動いていない。

この温度差は、次のように整理できます。

  • 2024年の株価には「期待」が相当織り込まれていた:会員数の急拡大ストーリーに対し、株価が先行して上昇していました。今回の利益回復は、いわば当時の期待を後追いで業績が証明し始めた段階とも言えます。
  • 市場は「増収の鈍化」を見ている可能性:今期は減収での増益。「成長企業」としての再評価には、利益だけでなくトップライン(売上)の再加速が必要、という見方もできます。
  • 収益性重視への転換が定着するか:営業利益率6.6%が一過性でなく、来期以降も維持・改善できるかが次の焦点です。

つまり、「業績は底打ち・回復が鮮明。だが株価が動くには、減収トレンドの反転か、利益水準の持続性の確認が要る」というのが、データから読み取れる現在地です。そして2027年3月期予想(+7.6%増収・増益・増配)は、まさにこの「減収トレンドの反転」に会社が答えを出そうとする内容になっています。予想通り増収と高い利益率を両立できるか、さらに自己株式取得が需給面で株価を下支えできるかが、温度差を埋める試金石となりそうです。


8. まとめ

  • 2026年3月期は営業利益110億円(約6倍)・営業利益率6.6%・復配と、収益性が大きく改善した決算だった。
  • 戦略は「拡大」から「収益性重視」へ転換。売上横ばいでも利益が伸びる構造に。
  • 2027年3月期はその土台の上で「チョコザップ第2章」として再成長へ。売上1,800億円(+7.6%)・営業利益120〜160億円・増配を計画し、出店再加速・全店リニューアル・海外・AX・自社株買いを打ち出した。
  • 一方、株価は2024年の高値555円から200円前後で低迷。業績改善と株価評価には依然ギャップがある。
  • 次の注目点は、予想通りの増収再開高い利益率の持続性、そして株主還元(増配・自社株買い)が評価につながるか。

出典

本記事の数値・記述は、以下の公開資料に基づいています。金額は決算短信等の表示を億円に丸めています。

  • RIZAPグループ株式会社 決算開示資料
    • 「2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」(2026年5月14日)
    • 「剰余金の配当(復配)に関するお知らせ」(2026年5月14日)
    • 「2026年3月期 決算説明会」資料(2026年5月14日)
    • 「(訂正・数値データ訂正)2026年3月期 決算短信の一部訂正について」(2026年5月26日。2027年3月期の配当予想を反映)
    • RIZAPグループ IRサイト:https://www.rizapgroup.com/ir/
  • 株価:みんかぶ(https://minkabu.jp/stock/2928/)の日次データ (2023年1月4日〜2026年5月29日、調整後終値ベース)。参考値のため、正確な株価は証券会社等でご確認ください。

注記

本記事は公開情報に基づきAIで作成した事実整理・データ解説であり、特定の有価証券の売買を推奨・勧誘するもの ではありません。将来の見通しに関する記述には不確実性が含まれます。投資はご自身の判断と責任で 行ってください。

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